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今年も、「文化勲章受章者」と「文化功労者」が発表されました。
毎年、文化の日の少し前にニュースでとりあげられますが、俳優や芸術家など名前を知ってる人の受賞は興味をそそります。
「勲章」には「文化勲章」の他にもいろんな勲章があります。
一緒に発表される「文化功労者」とはどう違うのでしょう?
それから、叙勲された方へのお祝いのしかたも調べてみました。



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2017の文化勲章受賞者と文化功労者

2017年度の文化勲章受章者は5人。
文化功労者は15人です。

文化勲章受賞者(5人)

洋画の奥谷博氏(83)、
雅楽の芝祐靖すけやす氏(82)、
中国史の斯波しば義信氏(87)、
光化学・電気化学の藤嶋昭氏(75)、
分子生物学の松原謙一氏(83)

「雅楽」と「光化学・電気化学」の分野での受章は初めてなのだそうです。

文化功労者(15人)

彫刻の雨宮あめのみや敬子氏(86)、
邦楽(義太夫節)の竹本駒之助氏(82)、
バレエの吉田都氏(51)、
ウイルス学・国際貢献の喜田宏氏(73)、
免疫学の坂口志文しもん氏(66)、
写真の杉本博司氏(69)、
デザイン・文化振興のコシノジュンコ氏(78)、
厚生経済学・社会選択理論・学術振興の鈴村興太郎氏(73)、
詩・俳句・短歌の高橋睦郎むつお氏(79)、
日本古代史の東野治之氏(70)、
歌舞伎の中村吉右衛門氏(73)、
薬理学・生化学の成宮周氏(68)、
スポーツの三宅義信氏(77)、
有機合成化学の村井眞二氏(79)、
行政学・地方自治論の村松岐夫みちお氏(77)

「厚生経済学・社会選択理論・学術振興」と「行政学・地方自治論」の分野での顕彰は初めてになるそうです。

 

 

「文化勲章」は天皇陛下から、「文化功労賞」は文部科学大臣から

国や公共のために功労があった方を国として表彰するために、「栄典制度」が設けられています。
その栄誉のしるしとして「勲章」や「褒章」が授与されます。

「勲章」のたくさんの種類の一つが「文化勲章」です。

そして「文化勲章」の受賞者は「文化功労者」の中から選ばれます。
ですので文化功労者は文化勲章受賞者の予備軍的なところもあります。

「勲章」は天皇陛下から授与され、「文化功労者」は文部科学大臣から授与されます。

 

「勲章」には「文化勲章」の他にもいろいろ。

勲章は、国や公共のために功労があった方を、国として表彰するものです。

大勲位菊花章、
桐花大綬章、
旭日章、
瑞宝章、
文化勲章などがあります。

 

大勲位菊花章や桐花大綬章は、
内閣総理大臣や衆議院・参議院の議長、最高裁判所長官の三権の長を務めた方などに授与されています。

旭日章は、
功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方に授与されます。

瑞宝章は、
公務などに長年にわたり従事し、成績を挙げた方に授与されます。

文化勲章は、
科学や文化の発達に関し特に顕著な功績のある方に授与されます。

勲章を授けることを「叙勲」といいます。
春と秋に授与される「春秋叙勲」が特に知られていますが、時期や対象者の違うさまざまな叙勲があります。
文化勲章は11月3日の秋の叙勲になります。

 

「褒章」は事績がある都度授与される

褒章は、社会の各分野で表彰されるべき事績があった人に授与されます。

勲章は生涯の業績を評価するものですが、褒章は事績のある都度、速やかに顕彰することを基本としています。



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紅綬褒章
自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方

 

緑綬褒章
長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に従事し、顕著な実績を挙げた方

 

黄綬褒章
農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方

 

紫綬褒章
科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方

 

藍綬褒章
・会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方
・国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方

 

紺綬褒章
公益のため私財を寄附した方

 

勲章や褒章の受賞者はどうやって決めるの?

勲章や褒章の受賞者は、各府省の大臣などから内閣総理大臣に候補者が推薦され、審査を経て、閣議で決定されます。

 

「通常推薦」の流れは…
都道府県・市町村や関係団体が各府省に候補者を推薦し、
各府省の大臣は内閣総理大臣に推薦します。
内閣府賞勲局で審査を行い、
閣議決定を経て
天皇陛下のご裁可を得て発令、となります。

 

また「一般推薦」の方法もあります。
推薦者1名と賛同者2名で推薦することができます。
内閣府賞勲局へ推薦書や賛同書を提出します。
内閣府賞勲局は関係府省と協議して検討します。
候補者としてふさわしいと判断されれば
関係府省から通常推薦と同様の流れで推薦し、
審査、閣議決定、ご裁可、発令、となります。

 

 

勲章を受章したら賞金や年金がもらえるの?

明治の頃は、叙勲に対して終身年金を支給していましたが、財政状況の悪化などによって昭和16年に廃止されました。
さらに、日本国憲法では第14条3項で「栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。」とされました。

勲章や褒章には賞金などの経済的恩恵はないのです。
お金ではなく、名誉をいただく、ということなのでしょうか。

 

文化功労賞は文化勲章に次ぐ栄誉

文化功労賞は、文化の向上や発達に関して、特に功績のあった人が選定されます。文化勲章に次ぐ栄誉とされています。
毎年15人ほどが選ばれています。

 

文化功労者はどうやって決めるの?

文化功労者は、1951年に制定された文化功労者年金法に基づいて選定されます。
文部科学大臣が候補者の選考を文化審議会(大学教授や作家らで構成)に諮問し、その選考した者のうちから文部科学大臣がこれを決定する、ことになっています。
毎年11月3日の文化の日に、文化勲章の受章者とともに発令されます。

 

文化功労者が選出されるジャンル

近年の文化功労者は、芸術や学問だけでなく、スポーツ、映画の分野からも選出されています。

映画監督の山田洋次さん、元プロ野球選手の長嶋茂雄さん、俳優の高倉健さん、元横綱大鵬の納谷幸喜さん、小説家の宮尾登美子さん、フラメンコ舞踊の小島章司さん、アニメ監督の宮崎駿さん、サッカーの川淵三郎さん、狂言師の野村万作さん、脚本家の橋田壽賀子さんなど、幅広い分野で選ばれています。

 

文化功労者と文化勲章との関係

文化勲章の受章者は、文化功労者の中から選ばれるしくみになっています。
ノーベル受賞者などの場合は、文化勲章と文化功労者のダブル受章ということもあります。

文化勲章受賞者への経済的恩恵は憲法で禁止されています。
憲法 14条3項に「栄誉,勲章その他の栄典の授与は,いかなる特権も伴はない」との規定があるのです。

でも、文化の発展に貢献した人だからお金の面で酬いたい、との理由から、勲章とは別の制度として文化功労者があるのでしょう。

文化功労者になると、政令で定める額(年額350万円)の終身年金が支給されます。

 

 

叙勲を受けた方へのお祝いはどうしたらいい?

勲章を授けられることを叙勲といいます。

叙勲や受賞はおめでたいことですので、親戚や友人、知人の叙勲や受賞を知ったときは、できるだけ早くお祝いをしましょう。

お祝いの金品の相場については、受賞者との間柄によって数千円から数万円までケースバイケースでしょう。祝賀会の参加者でまとまって記念品を贈る、といったケースもよくありますから、まずは周りと相談するのがよいでしょう。
直接お祝いに駆けつけるなら10日後くらいまでを目安にしましょう。
この時のお祝いは、お酒や鮮魚(鯛が定番です)、果物やお花など、おもてなしに使えるものが喜ばれます。
のしは紅白ちょう結びの水引の付いたもので、表書きは「御祝」「受章祝」「御叙勲御祝」とします。

 

遠方の場合は、祝電を打ったり、先方の迷惑にならない程度の時間で電話で祝福のメッセージを伝えるようにしましょう。
先にお祝いだけを述べて、後日お祝いの品を贈るときは、遅くとも10日以内に届くように送りましょう。
文房具や時計、インテリアアイテムなどが多いようです。でも先様の趣味趣向がわからない場合はカタログギフトを利用するのもおすすめです。

祝賀会に招かれたら、前もってお祝いの品を贈るか、現金のご祝儀を包むようにし、会場にお祝品を持参するのは控えましょう。
ただし、会費制の場合には特にご祝儀を包む必要はありません。

 

 

 


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