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おひとりさまが高齢になり自分の「その時」を考えるとき、「私はどこで最期を迎えるのだろう?」「誰かに看取ってもらえるの?」などと考えをめぐらしちゃいますね。昨今では孤独死のニュースが珍しくなくなってきました。孤独死の発見までに1週間など悲しいニュースも耳にします。
おひとりさまの「その時」、孤独死を避けたいです。「終の棲家」はどうしますか?



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高齢者施設の情報収集と決断は元気なうちに

おひとりさまが「その時」を迎えた時、誰かに気づいてもらうのに手っ取り早い方法が高齢者施設への入居です。
施設ではなく、誰かと一緒にくらして一人暮らしを解消したくても、その「誰か」ってそう簡単には見つかりませんからね。
高齢者施設といってもいろんな種類がありますね。
自分に合う施設がどれなのか、元気なうちに情報収集しておきましょう。

高齢者施設の種類と特徴

高齢者施設はいわゆる「介護保険3施設」と呼ばれるものから「公的な定額の施設・住宅」や「民間が運営している施設」などたくさんあります。

介護を必要とする人のための施設

介護が必要な人のための施設は次の4種類があります。
要介護度により入所する施設がある程度絞られるでしょう。

☆特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

対象は常に介護が必要で自宅介護が困難な要介護者です。実際は要介護度5など介護度の重い人からの入所となります。公的な施設で待機者が何百人もあり、年単位での待機が必要になっています。

☆介護老人保健施設

病院等の退院後、自宅に戻るまでの間の療養・リハビリを兼ねて一時的に利用する施設です。最終目的は在宅復帰ですので、利用期間が3か月程度に限定されます。病院と特別養護老人ホームの中間的な役割になります。

☆グループホーム

認知症の症状があり、比較的症状が安定している人が対象です。

☆ケアハウス

自立していることが原則で、要介護認定は必要ではありません。でも、介護保険サービスを受けられる施設もあり、要介護3の人が入所しているケースもあるようです。



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元気なおひとりさまが入居できる施設

多種多様な施設がある中で、元気なおひとりさまが入居できる施設は大まかにですが「サービス付高齢者向け住宅」「シルバーハウジング」「有料老人ホーム」「ケアハウス」の4種でしょう。

☆サービス付高齢者向け住宅

「バリアフリー構造になっている一般のマンション」というイメージでしょう。法律上の提供義務のあるサービスは「職員による安否確認と生活相談」です。介護が必要になったときは別途介護サービスを頼む必要があります。要介護度が上がると費用もかさみます。重度の介護状態になると住み続けるのは困難な場合があります。

☆シルバーハウジング

LSA(ライフサポートアドバイザー)の常駐により「生活相談」「安否確認」「緊急時対応」などのサービスを提供できる公営住宅です。介護が必要になったときは居宅サービスを利用することになります。入居の選考は現在の住宅の困窮度によりますが、供給数が不足しているので、入居は抽選のケースがほとんどです。

☆有料老人ホーム

「住宅型有料老人ホーム」と「介護付有料老人ホーム」があります。
介護スタッフが常駐しているか、外部サービスを利用するか、の違いです。
「介護付有料老人ホーム」はさらに「入居時自立型」「介護型」「混合型」の3種類に分類されます。
いずれも施設によりサービスや費用がさまざまです。
介護の必要な人と元気な人が同居することもあり、その場合、元気な人にはストレスになることもあるようです。
現在が要介護状態でなく全て自分で身の回りのことができる状態であっても、将来はなんともわかりません。先々のことも考えて、それぞれの有料老人ホームの介護がどれくらい充実しているのかをしっかり確認してから選びましょう。

元気で資産の余裕がないおひとりさまには不向きな高齢者施設

高齢者施設について、介護度と費用に着目すると、こんなイメージでしょうか。

つまり・・・
元気で資産に余裕がないおひとりさまには高齢者施設は向いていない、というコトですね、
介護付有料老人ホームは、入居時に数千万円かかり、月額利用料金が20万円~30万円…年金だけで賄える額ではありません。

おひとりさまが高齢者施設に入りにくいもう一つの大きな壁

おひとりさまが高齢者施設に入所するには、さらに大きな壁があります。「保証人」の問題です。
特別養護老人ホーム等の場合は保証人がいなくても入所を拒まれることはないでしょう。でも、有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅などでは、多くの施設で入居時の保証人を求められます。保証人や身元引受人を立てられない場合は入居を断られるケースも多いようです。
将来、高齢者施設に入居することを考えているおひとりさまは、元気なうちに保証人問題を解決する必要があります。保証人になってくれる人を今からみつけておきましょう。
また、保証人や身元引受人を立てられなくても代替処置として「任意後見契約」などを立てて老人ホームに交渉する方法もあります。
弁護士事務所やNPO法人などが行っている身元引受サービスなどを利用する方法もあります。それぞれ料金がかかり、対応してくれる内容も多種多様ですから、しっかり確認してから利用することがたいせつです。

まとめ

おひとりさまが「その時」を誰かに気づいてもらうためには高齢者施設への入居がいちばん早いでしょう。自分が元気なうちに数ある高齢者施設の情報を収集して、入居後の無用なトラブルを避けましょう。
元気なおひとりさま向けの高齢者施設もあるけれど、費用がかなり必要になり、資産に余裕のないおひとりさまにはあまり向かないようです。
さらに、入居時の保証人の設定も、おひとりさまが高齢者施設に入所しにくい壁になっているという現実もあります。
でも、新しい制度の「任意後見契約」や「身元保証サービス」などの利用も検討し、諦めずに探してみましょう。

 


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