最近の日本の気象はこれまでの日本の四季とは違うみたいですね。
台風も凶暴化?巨大化して怖いです。おひとりさまはホントに不安です。
だからこそ台風のこと、よく知って備えなきゃ、と思います。
台風の進路予想や暴風域内に入る時間の予測など、台風に関する情報を入手する方法や台風への備え方を調べてみました。
スポンサードリンク
台風の情報は早めにキャッチ
大きな被害をもたらすことの多い近頃の台風。台風の情報は早めにキャッチして、早めの準備で被害を軽減しましょう。
おひとりさまは何事も自分で準備しなくちゃなりません。早め早めに動きましょう。
まずは台風の情報をキャッチしましょう。
台風の進路予想はいつ、どこからもらえるの?
台風情報は気象庁から発表されます。
台風は熱帯低気圧が成長して台風になります。
熱帯低気圧が24時間以内に台風となり、日本に影響を及ぼす恐れがある場合「発達する熱帯低気圧に関する情報」が気象庁から発表されます。
台風情報は 1日8回3時間ごとに
台風の「実況」と「予報」が発表されます。
「実況」…
台風の中心気圧
進行方向と速度
中心気圧
最大風速
最大瞬間風速
暴風域
強風域
「予報」…
24時間先までの予報
1日8回
(0時3時6時9時12時15時18時21時)
72時間先までの予報
1日4回
(3時9時15時21時)
発表は観測時刻の50~70分後です。
でも、日本列島に大きな影響がありそうなときは1時間ごとに中心位置をお知らせしてくれます。
※5日(120時間)までの予想も発表
3日(72時間)以降も台風でいつづけそうなら5日(120時間)までの予想も発表します。その際は1日4回(3時9時15時21時)の観測を90~110分後までに発表します。
気象情報を入手する方法は?
気象庁が発表した台風情報は、自治体や防災機関に直ちに伝達されます。
同時に、テレビ・ラジオ・インターネット等を通じて国民に知らされます。
私たちが気象情報を入手する方法の主なものは…
気象庁ホームページ
気象警報・注意報、台風情報、解析雨量など、気象庁が発表している防災気象情報は、気象庁ホームページで見られます。
<a href=”http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html“>気象庁HP防災情報</a>
国土交通省防災情報提供センターの携帯電話用サイト
気象警報・注意報、気象情報、河川情報、降水ナウキャスト等を掲載しています。携帯電話(フィーチャーフォン)での閲覧に適しています。
http://www.mlit.go.jp/saigai/bosaijoho/i-index.html
気象会社の情報提供サービス
気象会社の中には、防災情報のウェブサイトを開設したり、電子メールによる防災気象情報の配信サービス等を行っているところがあります。
サービス一覧:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/keitai.html
都道府県や市町村の情報提供サービス
自治体の中には、住民向けの防災ウェブサイトを開設したり、電子メールによる防災気象情報の配信サービス等を行っているところがあります。
サービス一覧:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/jichitai.html
テレビ・ラジオ
ニュースや天気予報番組で気象の見通しや気象警報・注意報の発表状況が放送されています(テレビのデータ放送では常時放送)。
『「暴風域」に入る確率』のグラフが実用的です!
気象庁ホームページの「台風の暴風域に入る確率」のグラフはとても実用的で、ぜひチェックをお願いします。
「台風情報」で開いた画面の上の方にある「情報選択」。
「台風の暴風域に入る確率」を選択します。
地域ごとの「台風が影響する『時間帯』の目安」を知ることができます。
台風の直接的な影響が
「いつ頃現れて」
「いつ頃なくなるか」
などがわかります。
ですので、まだ暴風域じゃないけど、自分がいる地域では、風が何時頃に強くなって何時頃に弱まるのか、の目安ができます。
「風が強くなる前に庭の片付けをしておこう!」ってできますね。
そもそも台風って何?どうして動くの?
台風は「熱帯低気圧」が発達して台風になります。
台風は上空の風と地球の自転の影響で流されていきます。
台風の定義は?
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びます。
その中で、次のものを「台風」と呼びます。
・北大西洋(赤道より北・東経180度以西)または南シナ海で発生し、
・最大風速がおよそ17m/s(34ノット・風力8)以上。
台風はどうして移動できるの?
台風は地球の自転の影響で北へ向かう性質があります。
でも、その力は弱いので、上空の風に流されて進みます。
低緯度のところでは、通常東風が吹いているので台風は西へ流されながら北上します。
中・高緯度では、上空の偏西風の強い西風を受けるので台風は速い速度で北東へ進みます。
時期(月別)によって、太平洋高気圧の位置や高さ・張り出し方、偏西風の位置などが変わるため、台風の進路は変わっていきます。
スポンサードリンク
台風が発達したり衰退するのは?
台風が発達するのは…
熱帯低気圧や台風のエネルギー源は、空気中の水蒸気が水に変わる時の熱。
海水温が高いところでは水蒸気を多く含むので、台風は発達しやすくなります。
海水温が27℃以上の海域で発生し、この温度より高い海域で発達しやすいです。
台風が衰弱するのは…
台風が移動する際に、海上や地上との摩擦があり、そのために絶えずエネルギーを失っています。エネルギーの供給がなくなれば2~3日で消滅してしまいます。
台風が上陸した場合に急速に衰えるのは、地表面との摩擦により、エネルギーが失われ、同時に水蒸気が補給されなくなるからですね。
どうやって台風のことが分かるの?
気象庁の気象観測はさまざまな方法でデータを集めています。
全国150箇所の気象官署、アメダス、気象レーダー、静止気象衛星、ラジオゾンデ、ウィンドプロファイラ、などたくさんあります。
ほとんどが自動化されているので、観測データは決められた時間に国内外にリアルタイムに伝えられます。
特に台風や低気圧などの動きをつかむには衛星からの観測データが重要です。
台風は年間にどれくらい?
台風は1年間に平均して
約26個が発生し
約11個が日本に接近し
約3個が日本に上陸します。
発生・接近・上陸の時期は
7月~10月にかけて、が最も多いです。
特に9月以降の台風は秋雨前線の活動を活発にさせ、大雨を降らせることがあります。
台風の平均寿命は…
5.3日です。
過去には19・25日という長寿台風もありました。
長寿台風は夏に多く、進路は不規則になる傾向があります。
台風の勢力を表す「強さ」と「大きさ」
台風の勢力のおおよそを表す目安として
「大きさ」と「強さ」
という言葉が使われます。
「大きさ」…「強風域」の半径により区分します
500km以下…表現しない
500km以上800km未満…大型(大きい)
800km以上…超大型(非常に大きい)
「強さ」……「最大風速」により区別します
33m/s以上44m/s未満…強い
44m/s以上54m/s未満…非常に強い
54m/s以上…猛烈な
強風域…風速15m/s以上の風が吹いている・吹く可能性がある範囲
暴風域…風速25m/s以上の風が吹いている・吹く可能性がある範囲
台風による被害の種類
台風の雨と風により、被害が発生します。
大雨による土砂災害・浸水害・洪水害
高潮による災害
高波による災害
暴風による災害
その被害は多岐に渡ります。
気象庁以外の台風情報は?
「警報」は気象庁以外で発表してはいけないことになっています。
(気象業務法第23条)
民間会社等は通常の天気予報は出しても大丈夫ですが、警報は出せません。
警報は自治体等の避難の判断などの基準になっていることが多いです。
国の出す「警報」と異なる内容の「警報」が気象庁以外のところから出た場合に、防災行動に混乱が生じる恐れがあるからです。
米国の台風情報を参考にすることができます。
「米軍総合台風警報センター(JTWC)」が発表する台風情報です。
JTWCはアメリカ国防総省に所属する部署へ台風情報を提供しているほか、世界各国と連携して船舶および航空機の安全な航行のために活動しています。
JTWCの台風情報は一般の人でもアクセスできます。
Joint Typhoon Warning Center (JTWC)
http://www.usno.navy.mil/JTWC/
「Current Northwest Pacific/North Indian Ocean Tropical Systems」という見出しの下に、現在発生中の台風ごとに米軍予報が出ています。中でも「TC Warning Graphic」という項目が、いわゆる「進路予想図」に相当するものです。
6時間ごとに更新される台風の進路予想と、風速17.2m/s(34kt)以上の暴風域の予想範囲図が表示されます。
表示されている時間は協定世界時なので、日本時間に直すには時差の9時間をプラスします。
「気象庁」と「JTWC」の2箇所からの予報の情報を比較して、台風の今後の予測のセカンドオピニオンとして使うのもできますね。
台風被害への備え、おひとりさまの場合は何から?
「熱帯低気圧から台風にバージョンアップ!」の情報が入ったら、台風被害への備えを始めましょう。特におひとりさまは早めにとりかかりましょう。
準備は日頃から
ふだんからやっておきましょう
・窓ガラスへ飛散防止フィルムを貼っておきましょう
・非常用品のリスト作成と用意をしましょう。
・指定避難所への経路を確認しておきましょう。
台風発生の情報が入ったら
気象情報やハザードマップの確認をしましょう。
大雨が降る前に、風が強くなる前に済ましましょう。
・窓や雨戸にカギをかけ、必要に応じて補強をしましょう。
・側溝や排水口を掃除して、水はけをよくしておきましょう。
・断水に備えて飲料水を確保しましょう。
・浴槽に水を張るなど生活用水を確保しましょう。
避難はどのタイミングで?
台風による土砂災害・洪水・高潮などの危険から命を守るために避難が必要になることもあります。
建物からの立ち退きや、建物の二階などへの移動、などが必要になることもあります。
避難行動が必要となるタイミング(判断基準)とエリア(対象区域)が内閣府の「避難勧告等に関するガイドライン」で示されています。
それを元に、気象庁では
「気象警報等が発表された際に命を守るためにとるべき行動の例」について表を使い説明しています。
細かい表になりますが、理解が進む内容なのでここに掲載させていただきます。スマホで見る場合は拡大してご覧ください。
該当するエリアに住んでいる場合は警報が発令されたら早めに避難しましょう。
まとめ
毎年日本へやってきて被害をもたらしていく台風。
気象庁の最新の台風情報をチェックして備えましょう。
テレビやラジオでのニュースを待つだけでなく、気象庁のホームページの台風情報を見に行きましょう。自分の住む地域が避難の必要なエリアなのか確認できますし、「暴風域に入る確率」のグラフが実用的です。
いろんなデータを見てみると、台風の姿が少し想像できるようになりますよ。そしてその情報を活かして早め早めの台風対策を進めましょう。