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おひとりさまの「その時」をどう迎えますか?
気になる孤独死を回避するために「見守りサービス」を利用する方法もありますね。緊急連絡を受け、消防や警備会社が駆けつけてくれるサービスです。
多くの民間サービスがありますし、自治体でも提供しています。いろんなタイプがありますし、料金や使い勝手やサポートの範囲等さまざまです。
自分が使えそうなサービスを探してみました。



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自治体の情報をホームページからもらいました

見守りサービスにはたくさんの民間会社が参入しています。一方、自治体でも提供しているサービスがあります。
まずは自分の地元の自治体のホームページを探ってみました。

「高齢者福祉のしおり」なるものがあったのでダウンロードしてみました。
たくさんの高齢者向けの事業があることが分かるのですが見守りサービス的なものは主に2つありました。

 

ゆるいつながりのネットワーク

「あんしんネットワーク」は民間の「応援事業者」による緩やかで間接的な見守り活動を取り入れて、地域や行政と連携していく見守りネットワークです。

家庭訪問型のサービスを毎日行う中で、何か気づきがあった場合に「高齢者見守り110番」に連絡をして行政とつなげてくれます。

その「応援事業者」には、新聞配達業者・日本郵便・ヤクルト販売・上下水道部料金課・宅配業者・ガス会社・電力会社・銀行などが名を連ねています。

・郵便物や新聞が郵便受けに溜まっている
・家を訪問しても顔を出してくれない
・夜になっても家に明かりがつかない

など気になることがあれば行政に連絡してくれるシステムです。

ヤクルトレディが訪問した時に、テレビの音は漏れ聞こえてくるけれど返事がなかったので通報し、倒れている高齢者を発見した、というケースがたびたびあったそうです。

おひとりさまにはヤクルトや新聞の配達契約がおすすめかもしれません。

 

緊急通報システムの貸与は年齢等の制限も

市で緊急通報システムを貸与してくれる事業があります。
市と民間事業者が契約してその装置を貸与してくれます。
月額1,020円と安価ですが、対象者が絞られます。

高齢者福祉のためのサービスですから対象年齢が基本65歳以上となります。
自治体によって少し差があるのでしょうが、自分の地元では
・65歳以上の心疾患等の緊急対応が必要な慢性疾患のある人
・75歳以上のひとり暮らしの人
となっています。

おひとりさまの強い味方のようですが、自分にはすぐには利用できないようです。

こういったサービスは多くの市町でとり入れられていて、条件も市町により違うようです。無条件で利用できるところもあるようですから、市町のホームページを見たり、担当課へ相談をしてみるといいでしょう。

 

 

葬儀会社と業務提携した民間のサポート会社の話を聞きました

最近、葬儀会社の主催する「終活セミナー」に参加する機会がありました。
その葬儀会社では「高齢者見守りサービス」について民間会社と業務提携したそうです。

たしかに終活や葬儀について考え始めると、孤独死問題も見えてきて、「見守りサポート」の需要が出てきますからね。

その葬儀会社を通じて見守りサポートを申し込むと、キャッシュバックの特典があるようです。

 

ある見守りサービスの概要

終活セミナー後、葬儀会社と提携している民間サポート会社の事業のあらましを聞くため、日を改めて自宅へ説明に来てもらいました。

30分程度でしたが、その時の自分のメモからご紹介しますね。

 

・ここの見守りサービスは、自宅に専用コントローラーを設置して、24時間体制で対応してくれます。

・コントローラーは縦横が20㎝くらい、厚さが3㎝くらいで案外小さいです。どこにでも置けちゃいそうです。ボタンも「緊急ボタン」が目立つし「相談ボタン」「外出ボタン」などとてもシンプル。操作に悩まなくて済みそうです。

・基本のサービスは
・通報を受けると体調不良時にはガードマンが駆けつけてくれます。

・「相談ボタン」でヘルスケアセンターにつながり、健康相談ができます。
・予め、持病やかかりつけ医などの情報を登録し、いざという時に救急車の隊員への引き継ぎに役立ててくれます。

これらの基本部分の料金は月額2,400円です。

 

・オプションで

・ペンダント型の緊急のボタンが借りられます。
月額140円

・火災監視
キッチンや天井に装置を取り付けます
月額300円

・ガス漏れ監視
キッチン等にセンサーを取り付けます
月額480円

・ライフリズム監視
トイレドアに設置し、一定時間のトイレドアの開閉が無い場合に通報されます。
月額490円

 

基本とオプション全部を合計すると
月額3,810円(税込4,114円)です。

 

・これらの月々の料金の他に
初期工事費、設置工事費が必要になります。

コントローラーの初期工事
11,000円
火災監視の初期工事費
3,000円
ガス漏れ監視の初期工事費
5,900円
ライフリズム監視の初期工事費
4,800円

 

合計で初期費用は約24,700円(税込み26,676円)です。

 

・基本2年契約です。

・駆けつけるのはいくつかある近くの待機所からガードマンが駆けつけてくれます。

・いざというときに自宅へ入るために、予め自宅の鍵を一つ預けることになります。その鍵は事務所の鍵の保管庫に封をした封筒で保管してあるそうです。使用する時はその封筒を破って鍵をとり出すことになります。もし誰かが勝手に開けた際にはすぐにわかってしまうということです。

・火災で駆けつけた場合、初期ならば、車に積んである消火器で消火作業をしてくれます。消火器での対応が不可の際は消防へ連絡してくれます。

・初期の工事とは、機器を電話機へつなぐことと、コントローラーと本部とをつなぐ設定をすることになります。
コントローラーと監視装置(火災用・ガス用・ペンダント型・ライフリズム用)との関連付けの設定が設置工事です。

 

今回説明してもらったのは、大手の有名警備会社の見守りサポートサービスです。
24時間体制なのが何よりですね。やはり費用は結構かかりますけどそれだけの安心はありますよね。

 

 

身体が動けるうちは使えますね

説明してくれた営業マンの体験も聞きました。



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お祖父様が一人暮らしのため、離れて暮らす子どもたちが「みまもりサポート」を申し込んでくれたそうです。

でも、その後、お祖父様が足が不自由になったり、言葉が発せられなくなったり、食事を一人で摂れなくなったり、となるとそのまま一人暮らしをさせるのは、やはりとても不安になったそうです。
「夜、一人で寝ている間が一番心配。何とか説得して施設へ入ってもらった」そうです。

う~ん、やっぱり「人の目」があるのがいちばん安心ですよね。
見守りサポートはある程度身体が動く間は助かりますね。

 

 

民間会社の見守りサポートは多彩

民間会社が行う見守りサポートはいろいろあります。
事業者の規模も上場企業から中小企業零細企業まであります。

見守りの方法もさまざまです。
「監視型」や「定時確認型」「定時対面型」などありますし、さらにオプションもたくさんあります。

料金もそれなりになります。行政ほどリーズナブルではありませんし、最初は設置工事費も必要になるものが多いです。

でも、安心を買うのですからある程度の投資はしかたないですね。

 

見守りサービスの種類を大別すると

複合サービスによる見守り

緊急通報、見守り・安否確認、健康・生活サポートなどさまざまなサービスを組み合わせたシステムです。
先ほど紹介した葬儀会社と連携している業者のサービスもこのタイプです。
全体的に高額になりますが、駆けつけ対応があるのは安心です。
サービス提供事業者は大手が多いです。

 

セコム
https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/seniorparents/

ALSOK

http://www.alsok.co.jp/person/mimamori/

http://www.alsok.co.jp/person/senior/

東亜警備保障
http://www.hitori-anshin.com/

 

※大手ホームセキュリティ会社の資料を無料で一括で請求できるサービスがあります。
ズバット ホームセキュリティ比較
https://www.zba.jp/home-security/com/

 

 

センサー・機器による見守り

監視型の見守りになります。
平常時緊急時ともに有効なシステムです。
生活をセンサーや機器で感知します。
利用料はリーズナブルですが、初期費用は必要です。
ドアの開け閉め・温湿度・照度・人感などのセンサーや、
ポットやガスの使用状況などで判断するもの等もあります。

「みまもりほっとライン」象印マホービン
http://www.mimamori.net/service/

 

「みまも~る」東京ガス
http://home.tokyo-gas.co.jp/service/mimamori/emg_support.html

 

「みまも郎 安否確認システム」アイテック
http://www.mimamoro.biz/

 

ネットミル見守りサービス
http://www.netmil.jp/

 

見守りシステム『親子のドアシル』
https://www.aitosys.com/doashiru.html

 

室内環境見守りサービス「おへやプラス」
http://smartserve.nifty.com/home/plus/

 

 

 

オート電話・メールによる見守り

定時確認型の見守りになります。

本人からの自己申告制なのでトラブル発生は把握が難しいです。

専用機器の操作盤のボタンを選択して押すタイプ
電話の録音メッセージへの番号選択で回答するタイプ
定時の自動音声電話による健康安否確認

などがあります。

 

「きずな電話」エイジプラス
https://kizunadenwa.jp/

 

「思いやりコール」ピアース
http://www.omoiyaricall.sakura.ne.jp/

 

「いつも安心 シルバーふくろうくん」
http://www.nishikeinet.co.jp/kojin/mimamori.html

 

 

 

オペレータによる電話見守り

定時確認型の見守りです。

オペレータによるきめ細かい見守りサービスです。
友人が少ない場合、話し相手ができるメリットもあります。
あらかじめ打ち合わせた定時に担当スタッフが電話して安否確認をします。

 

「安心ママコール」アライブ
http://www.k-mama.jp/call.html

 

「つながりプラス」こころみ
https://tsunagariplus.cocolomi.net/

 

 

スマホ機能やアプリによる見守り

定時確認型・監視型・緊急通報型による見守りです。

最もコスパがいい方法です。
携帯電話会社独自の機能やアプリのインストールで見守りするシステムです。間に見守業者が介在せずに、見守り者と見守られる側が直接つながるしくみです。

 

・「あんしん365」アトムシステム
http://www.atomsystem.co.jp/solution/anshin365/

 

 

 

いずれのサービスにしても、おひとりさまとしては、見守り者を身内でなくても、信頼できる友人等を設定できるのであれば使い勝手がいいと思います。

 

 

新しいサービスも増えてます

見守りサービスについて、新たな製品の開発や新たな動きがあります。

入浴中に起こる事故に備えて、浴槽にセンサーが付くものも開発されつつあります。浴槽下に設置したセンサーで、入浴中の呼吸・脈拍を感知して20秒以上異常が続いた場合に浴槽の水を自動排出する装置です。まずは施設向けに開発が進むようです。

 

また、「音」で異常を察知するタイプもできました。
部屋に置いた小さなお弁当箱程度の機器が24時間室内の音を収集しています。突然大きな音がしたり、長時間音がしない場合、コールセンターへ通知が届くものです。突然倒れた時には緊急ボタンを押せませんからね。
「音」の大きさや種類を検知するだけで「録音」はしないので、カメラでの見守りよりも抵抗なく利用できます。

 

 

アナログな見守りサービスもいいね

センサーやモニターでの見守りは「監視」なのでどうも抵抗がある、という人もあるでしょう。
アナログ的な見守りサービスもあります。

 

郵便局が「みまもり訪問サービス」を始めました

郵便局には全国に約2万の直営郵便局のネットワークがあります。
それを活かして1月1回、郵便局社員などが訪問して、30分程度の会話をして生活状況を確認します。その状況を指定した報告者へ連絡するサービスです。
報告者は必ずしも身内に限らなくて、先方が承知してくれれば、自治体の福祉担当者や介護事業者の担当さん、近所の人でもOKだそうです。
さらに警備会社が駆けつけるオプションサービスもつけられるようです。

https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/

 

 

ヤクルトがふるさと納税返礼品になりました

人による見守りサービスがふるさと納税の返礼品として利用されるケースもあります。

寄付額25,000円で3か月間の見守りサービスが受けられるふるさと納税返礼品。福島県須賀川市とヤクルトが連携しました。
ヤクルトレディが週1回製品を届け、安否や体調の確認をします。

同様の取り組みは栃木県の市でも始まったようです。

 

機器設置のように常時見守りではないけれど、人の手によるアナログなサービスは、在宅していても人にふれあえるので、気分が変わるでしょうし、いいですよね。

 

 

さて、自分ならどの見守りサービスをチョイスする?

自分ならどの見守りサービスを利用するでしょうか?

費用に制限がないのなら…自分の性分上、手厚い複合サービスに飛びつきたいところです。
でも、もちろん余裕はないですし、今のところはまだすぐには必要なさそうなので…

まずは「ヤクルトの配達」を申し込もうかと思います。配達してもらえば何かあればチェックしてもらえそうですからね。

それとスマホアプリを友人と相互で設定しようかな。

その後、もう少し健康不安が募ってきたら、センサーや機器の見守りを考えます。75歳以上になれば自治体の貸与を利用するのもいいかもしれません。

こんなふうに選択肢が見えてきたので、漠然とした不安は持たなくても良さそうになってきました。

 

 

まとめ

見守りサポートの申込みは、離れて暮らす親を心配して、子どもが申し込むケースが多いようです。
でも、おひとりさまは、自分の身をどうするか、自分で契約することになります。
見守り人を設定すればサービスは受けられるので、身内でなくても友人や近所の人、自治体の介護担当者、介護事業の担当さん等と相談しながら利用を考えてみるといいでしょう。

AIを利用した見守りロボットが開発されてるようですね。
設置位置から半径8mの範囲の人の行動を識別して、危険を察知してくれるロボット。転倒やうずくまり、異常音などを感知して、知らせを出してくれるんです。
見守りロボットと暮らす「脱おひとりさま」のタイミングはそう遠くないのかもしれませんね。

 


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