終活って具体的にどんなことをすればいいの?
やった方がいいの?どうやって進めたらいいの?
気になって仕方なかったので、葬儀会社の終活セミナーに参加してきました。
参加者の年齢は自分よりちょっと先輩の方がほとんど。
セミナー終了後…なぜか「清々しい」気持ちになった自分がいました。
いろんな終活の方法があるとは思いますが、参考の一つにしていただければ、と思い、簡単に報告させていただきます。
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目次
終活ってなぜ必要なの?
参加したセミナーの内容は、家族や子どもがいるケースが前提でした。
全くのおひとりさまには少し違う内容もあるかもしれません。
でも、大筋の理解は進むと思います。
それに、自分が関わっている事柄の最期への道筋をつけておく参考になるかもしれませんのでお付き合いください。
「その日」は必ずやってくる。
思いを伝えていないのはお互いに辛いです
「その日」は誰のところへもいつかはやってきます。その時、自分も残された人も後悔しないために、元気なうちに「その日」のことを家族で話しましょう。
死因には「悪性新生物」「心疾患」「肺炎」「脳血管疾患」「腎不全「老衰」「不慮の事故」などが多いです。
「心疾患」「脳血管疾患」「不慮の事故」を合計すると27.6%。約3割の人が「PPK(ピンピンコロリ)」です。
「その日」は突然来るかもしれないのです。
PPKでないとしても、余命宣告されたり、認知症になったりすることもあります。自分の「その日」のことをしっかり考えたリできるでしょうか?
「家族に迷惑をかけたくない」と常々思っていても、その気持を伝えられるでしょうか?
家族と話ができないまま「その日」を迎えてしまったなら…
その時、残された子ども・家族はどう考えるでしょうか?
①この治療法でよかった?
この選択肢でよかった?
②延命はどこまで?
見捨てたって思われない?
③最期は病院じゃなくて家から旅立ちたかった?
・
・
・
「ちゃんと聞いておけば良かった…涙」
昔と違って今は「自分で決める」時代
昔は死後のことは「縁起でもない」と話題にできませんでした。
でも今は違います。
「死後のことも自分で決める時代」なのです。
昔と今とは、いろんなことが随分変わっています。
例えば、
平均寿命は、50歳代だったものが80歳代に。
財産分けは「長子単独相続」から「諸子均分相続」へ。
死因も、「結核・肺炎・胃腸炎」から「悪性新生物・心疾患・肺炎」
旅立つ場所は、「自宅90%病院10%」だったのが「自宅10%、病院・施設が90%」
昔は…
・人生50年
・3世代同居、「死」が身近
・言わないことが美徳
・情報は親族からの「口伝え」
・財産引継=墓守は絶対
・死後のことは「縁起でもない!」
でも、今は…
・人生100年
老老介護→認認介護
・核家族化「死」が初めて
・終活・エンディングノートの活用
・情報はインターネット
・財産分けは「兄弟みな平等」
・介護墓守は長男、財産は等分
・死後のことは「自分で決める!」
このように取りまく環境が変わっています。
死後のことについて自分で決めることで、家族が
「ちゃんと聞いておけば良かった…涙」
とならないで済みます。
「その日」「そのとき」の流れを知っていますか?
実際に「そのとき」になったら、どんな流れになるのでしょう。
まずどこへ連絡するの?
自宅で「そのとき」を迎えたら、まず、どこへ連絡するのでしょう。
119番で救急車?110番で警察?悩みますよね。
身体が温かいときは…119番へ
身体が冷たいときは…かかりつけ医 か 110番
へ連絡します。
自宅の電話機の近くに連絡先のメモを貼っておくといいですよ。
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いざとなると慌てるので、「119番・110番」もわかっているけど書いておくといいそうです。
お葬式までの流れは?
死亡届の記入、葬儀場・火葬場・お寺の予約が必要になります。
死亡届の様式は、左半分が死亡届です。
(右側が死亡診断書・死体検案書です)
死亡届の側は家族親族が記入し、右側はお医者様が記入します。
本籍地を記入しないと火葬ができませんので必ず記入します。
もし本籍地がわからない時は、住民票を「本籍地あり」でとってみましょう。
葬儀社・火葬場・お寺の予約が必要になります。
死亡届を葬儀社担当者が役所に提出してくれて、火葬許可がおります。
葬儀社担当者が、葬儀場ホールとご住職の予定を確認してくれて、お通夜・葬儀の日程が決まります。
お葬式や法事のこと、考えたことありますか?
お葬式は誰のため?
お葬式は誰のために行うのでしょうか?
亡くなった人のため、でしょうか?
残された人(見送る人々)のため、でしょうか?
お葬式での後悔をなくしたい
実際にお葬式を行う人が、戸惑ったり、決められなかったりすることはないでしょうか?
その結果、
故人の考えと家族の考えが違ったり
家族の考えと親族の考えが違ったり
家族の考えと友人・知人の考えが違ったり
葬儀社選びに悩んだり
遺影写真が決まらない
費用のことばかり気になって
何しろ初めてでよく分からなくて
などと後悔ばかりのお葬式になってしまうのは心残りです。
それに、子どもさんはお葬式を考えるときになるべく小さめに執り行なおうとすることが多いそうです。親ほどに親戚の付き合いもしていませんし、そういう思いになっていくのは仕方ないですね。
だからこそ、自分で決めることがだいじになってきます。
自分のお葬式は自分で出す時代です。
「こういう葬式をして、こういう振る舞いをしてほしい」
と残してはいかがでしょうか。
お葬式後にも心配ごとが
お葬式が済んだ後も、残された人の心配事は続きます。
お墓のこと
お寺はどこ?散骨?樹木葬?永代供養?
お盆・供養
何をどうしたらいいの?
最近では、仏式はお葬式費用がかかるから、と、お坊さんを呼ばない人も増えているそうです。
インターネットでその時だけお坊さんを呼べるサービスもあるようです。
お墓を持たずに骨つぼを自宅においている家も増えているそうです。
ここでも残された人が思うのは…
「ちゃんと聞いておけば良かった…涙」
明るく「終活」するにはどうすればいい?
「全部決めておいてくれたから、それを実行しただけなのよ~」と残された人が明るく言ってくれる。そんな終活を元気なうちにしておきましょう。
あらためて 終活とは…
・自分の人生を振り返ること
エンディングノートなどを利用するのもいいでしょう
・これからの目標を決めること
5年後・10年後・15年後の自分をイメージしましょう
・家族とたくさん話をすること
「自分が生きてきたこと」を伝えましょう
万が一、のときのことを決めておきましょう
元気なうちに決めておきましょう。
余命○か月とか知らされてからではちゃんと考えられません。
”元気なうちに”がだいじです。
元気なうちに決めておきたいこと
①葬儀社
決まっていない
決まっている:葬儀社名
②かかりつけ医
決まっていない
決まっている:病院名
③お寺等
決まっていない
決まっている:場所
④お墓
決まっていない
用意してある:場所
⑤お仏壇
用意していない
用意してある:場所
⑥遺影写真
用意していない
用意してある:保管場所
⑦住所録
用意していない
用意してある:保管場所
※つながりも書いておきましょう。
グループの代表者にしるし。
(グループ員への連絡をお願いできます)
⑧介護の希望
自宅での介護を希望
病院や施設でも構わない
その他
⑨延命の希望
あらゆる医療を希望
延命のみを目的とした医療は行わない
その他
(1)ガンになったら
(2)認知症になったら
※使っていない通帳は早く解約しておきましょう。 本人ではない残された人が解約するのは手続きがタイヘンになります。
(お金の管理を最期まですることがいちばんボケないんです。)
他にもこんなことを元気なうちにやっておきましょう
セミナーの講師は自身の父親と元気なうちから終活を進めたそうです。
終活がようやく一段落した頃に父親は余命宣告を受け、そして見送ったそうです。
本人が全て決めて、その希望に沿って進められたので、残された家族が後悔することは何もなかった、そうです。
講師のその体験に基づく「やって良かった7つの終活」の話がありました。
これも元気なうちにやっておきましょう。
・エンディングノートを書いたこと
・故郷に帰ったこと
(ご先祖様のお墓参りをしたこと)
・家族・兄弟・友人と食事ができたこと
・家のリフォームをしたこと
(トイレ・風呂が自分でできるように)
・お葬式の準備ができたこと
(お別れの時間が長くなる)
・たくさん話ができたこと
・「ごめんなさい」「ありがとう」が伝えられたこと
自分も残された人も
「ちゃんと話をしておいて良かった♪」
まとめ
今後ますます医療が発達して、病気に対しての選択肢が広がります。どの道を選ぶのか、それを自分が選ぶのか、残る人に選ばせるのか…。
元気なうちに聞いておく、元気なうちに伝えておく、のがいいですね。
介護や延命、終末期医療について、そして天国へ旅立つ場所、葬儀社や棺や祭壇、旅立ちの服装、葬儀に来てもらいたい人の住所録、精進料理、お墓、など決めることはたくさんあります。
おひとりさまで言い残す人がいない場合でも、それならなおさら準備しておきたいものです。
元気なうちにとりかかりましょう。
終活って自分のためでもあるし、残された人が困らないように、ということも大きいのですね。
それに、終活を考えることは、生き方を問い直すことにもなるのかもしれません。
終活を意識しながら毎日を過ごしていくと、物事の見方が変わっているような気がします。