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お正月の風物詩「箱根駅伝」。多くの人が「ヒマを持て余してテレビ観戦してる」と思ってたけど、そうじゃなくて「箱根駅伝」ならではの面白さがテレビに釘付けにさせるらしいです。
あらためて箱根駅伝って何?どこが面白いの?…調べてみました。



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そもそも箱根駅伝って何?出場チームの決め方は?
たすきをつなげない時はどうするの?

 

箱根駅伝とは「東京箱根間往復大学駅伝競走」です。
例年1月2日と翌3日の2日間にわたって行われる、大学駅伝の競技会です。

 

箱根駅伝は地方大会です

箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟が主催します。
ですからいちおう地方大会なんですよね。

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県に本部を置く大学等が加盟しています。

でもテレビの全国放送で駅伝全区間が生中継されるようになり、お正月の風物詩として誰もが知る大会になっています。
箱根駅伝出場者からオリンピックや世界陸上などの大会に出場を果たした選手もいます。

箱根駅伝は「大学三大駅伝」の一つです。
(出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝)
同じ年度の全大会に優勝すると「三冠」と言われます。

 

箱根駅伝の出場チームはどうやって決まるの?

箱根駅伝に出場できるのは21チームです。

1.シード校(10校)   前回大会で総合順位10位以内
2.予選会通過校(10校) 予選会での成績上位10校
3.関東学生連合チーム(1チーム)

※予選会は10月に行われ、20kmのコースを一斉に走り、各校上位10名の合計タイムにより争われます。

※「関東学生連合」とは、予選会で出場権を得られなかった大学の中から、予選会の個人成績の優秀な選手を選抜(1校から1名が選出)して構成されます。オープン参加(公式な記録には加えられない形で参加が認められる制度)になります。

 

箱根駅伝のコースは?

箱根駅伝のコースは

読売新聞東京本社ビル前から、
神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖までの往復です。

1月2日に 往路(おうろ)107.5km、
1月3日に 復路(ふくろ)109.6km、

合計217.1kmで競います。

 

箱根駅伝の繰上げ出発(繰上げスタート)が切ない

 

駅伝には「繰上げ出発(繰上げスタート)」があります。

たすきをつなげる駅伝です。
1本のたすきを10区間、10人のランナーで繋いでいく…
でも、全員がつなげるとは限りません。
「無念の繰上げ出発」をしなくてはならないときがあります。
前走者が到着しなくても次の走者が出発することとなります。

 

走行不可能のとき

競技者が歩行困難となり、競技中止・途中棄権となった場合、次区間からオープン参加となり繰上げ出発します。走行そのものは続けられますが、記録は公式には認められなくなります。

 

繰上げ出発(繰上げスタート)は「繰上げたすき」

中継所でのトップとの差の時間により繰上げ出発になります。

最初の2箇所の中継所(往路の鶴見・戸塚)は10分以上、
往路のそれ以降の中継所と復路の全ての中継所では20分以上

先頭走者から遅れたチームは繰上げ出発になります。

繰上げ出発は交通規制の時間を長引かせないために行われます。

 

また、2日目のスタートの時は、往路のトップとの差が10分以内でしたらその差のままスタートできます。
でも、10分以上ある時はそのチームはまとめて10分後のスタート(復路一斉スタート)になります。
復路一斉スタートが行われた場合、チームの総合順位は、見た目のタイムに繰上げ分の時間差を加算して算出されます。

 

繰上げ出発の場合、5区と10区をのぞく区間では「繰上げたすき」をかけなくてはなりません。

 

たすきは事前に、各チーム独自のたすきを2本、連盟に提出します。そのうちの1本を中継し、残りの1本は大会本部が保管します。
繰上げ出発の場合は、大会本部で用意する黄色と白色のストライプのたすきを使用します。
ただし、5区と10区は繰上げスタートでも「予備たすき」(事前に連盟に提出された各チーム独自のたすき)を使用します。

 

繰上げスタートは、自分の学校のたすきを全区間つなげることができない悔しさがにじみ出る瞬間です。選手の心情を想像すると見ているこちらも切なくなります。

 

箱根駅伝2018の出場校は?出場メンバーは?

 

第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝2018)へ出場するのは…

・2017年の「第93回箱根駅伝」で10位までに入賞し、シード権を獲得した10校
・2017年10月14日(土)に実施された予選会の上位10校
・予選会11位以下の大学から、個人成績が優秀な選手(1校1名)の選抜による「関東学生連合チーム」

合計21チームが、箱根駅伝2018の優勝をめざします。

 

出場校は予選会が済めば自ずと決まリます。
ですが、出場メンバーについては、多くの人がいろいろな予測をするでしょうが、実際に誰がどの区間を走るのかを決定するのはかなり直前に近くなってからです。

まず12月中旬のチームエントリーの際に16名。次に、12月末の区間エントリーで正選手10名と補欠選手6名に大別します。
変更は正選手と補欠選手の入替えのみを4人までできます。(区間変更はできません)。

補欠枠は本来は、怪我や体調不良の選手が出た場合に備えたものです。ですが、チームによっては戦略的に使うことがあります。
補欠枠の選手は、レース開始1時間前の最終エントリ―でどの区間にでも入ることができるからです。逆に一度1区から10区へエントリーされた選手は、他の区間に再エントリーすることができません。そのために各校の監督はぎりぎりまで頭を悩まし、選手の体調を見ながら、最終オーダーを決めます。

う~ん、なかなか深いですね。

 

箱根駅伝2018のシード校

()は第93回大会時の総合記録です。

 

1位:青山学院大学
(11時間04分10秒)

 

2位:東洋大学
(11時間11分31秒)

 

3位:早稲田大学
(11時間12分26秒)

 

4位:順天堂大学
(11時間12分42秒)

 

5位:神奈川大学
(11時間14分59秒)

 

6位:中央学院大学
(11時間15分25秒)

 

7位:日本体育大学
(11時間15分39秒)

 

8位:法政大学
(11時間15分56秒)

 

9位:駒澤大学
(11時間16分13秒)

 

10位:東海大学
(11時間17分00秒)

 

 

 

箱根駅伝2018の予選上位10校

()内は第94回箱根駅伝予選会のタイムです。

1位:帝京大学
(10時間04分58秒)

 

2位:大東文化大学
(10時間05分45秒)

 

3位:中央大学
(10時間06分03秒)

 

4位:山梨学院大学
(10時間06分21秒)

 

5位:拓殖大学
(10時間06分27秒)

 

6位:國學院大学
(10時間07分35秒)



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7位:国士舘大学
(10時間07分47秒)

 

 

8位:城西大学
(10時間08分50秒)

 

9位:上武大学
(10時間09分42秒)

 

10位:東京国際大学
(10時間10分34秒)

 

箱根駅伝2018
関東学生連合チーム

関東学生連合チーム(略・関東学連)は、箱根駅伝予選会で11位以下の大学の中から個人成績が優秀な選手が選抜され結成されるチームです。

でも、個人としてもチームとしても順位はつかず、「参考記録扱い」となります。

 

関東学生連合チームエントリー選手

近藤秀一(東京大学3年)
長谷川柊(専修大学2年)
中島大就(明治大学2年)
田部幹也(桜美林大学3年)
相馬崇史(筑波大学1年)
根岸祐太(慶應義塾大学3年)
金子 鷹(東京農業大学3年)
溜池勇太(日本薬科大学2年)
矢澤健太(芝浦工業大学4年)
宮田 僚(麗澤大学2年)
阿部 涼(日本大学2年)
田崎聖良(亜細亜大学2年)
後藤蓮也(平成国際大学4年)
田島 光(関東学院大学3年)
谷野稜弥(流通経済大学4年)
河口昂平(駿河台大学4年)

 

 

関東学連の監督は、予選を突破できなかった最上位大学の監督が務めることになっています。2018の箱根駅伝は、予選会11位だった日本大学の監督が関東学連の監督を努めます。

 

 

これまでの大会の結果は?

 

箱根駅伝は1920年に第1回が開催され、戦争の影響で開催されなかった1941・1942・1944~1946の5年間を除き毎年開催されています。

直近の3年間の大会順位をご紹介します。

 

箱根駅伝のコースは?
「花の2区」「山の神」「絶景」も…

 

箱根駅伝は、2018年1月2日 8:00に読売新聞新社屋をスタートします。
細かく言うと、読売新聞新社屋ビルとKDDIビルの間くらいの地点からスタートします。

そして復路のゴール場所は、読売新聞新社屋と大手町ビルの間です。
おそらく、1月3日12:30頃にゴールするものと思われます。

往路(1月2日)

1区(21.3km)
レースの流れを大きく左右

 

レースの流れを大きく左右する重要な区間です。チーム屈指のスピードランナーが登場し、慎重な駆け引きが続きます。勝負のポイントは、平坦で直線的なコースが長く続いた後の17km過ぎの六郷橋でしょうか。

 

2区(23.1km)
花の2区と呼ばれ各校のエースが登場

 

距離が長く、中盤13kmからの「権太坂」、ラスト3kmの上り下りの繰り返しが待ち受けるコースです。体力、精神力、勝負勘、全てが求められます。各校のエースと言えども攻略が難しいと言われていて、記録的な「ごぼう抜き」が見られるのもこの区間です。

 

3区(21.4km)
富士山そして相模湾の絶景が

前半に約9kmの緩やかな下り坂が続きます。町を抜けて11kmを過ぎ134号線に出ると、正面に富士山、左側に相模湾を望む箱根駅伝の中で一番の景勝地です。時として強い向かい風が選手の行く手を阻むことにもなります。

 

4区(20.9km)
新たなレース展開に期待

平地区間では一番短いですが、往路の終盤に向けて重要な区間です。5区に良い位置でつなぐために、集団から遅れていても一人でペースを刻むことが要求されます。

 

5区(20.8km)
最大の難所の山上り

国道1号線最高点の標高874mまでを一気に駆け上ります。20.8kmという距離だけではまったく予想のつかないコースです。16.2kmの最高地点を過ぎると19km過ぎの箱根神社大鳥居まで、今度は一転して下ります。ここでの走りの切り替えがゴールタイムを左右する大きなポイントになります。

この区間(5区)で圧倒的な実力を示した選手は「山の神」と呼ばれることがあります。

 

復路(1月3日)

6区(20.8km)
一気の下りにペース配分が重要

最初の4kmを上ってから一気に下りになります。カーブが急でスピードも速いため、コース取りが重要です。足への負担も大きく、下りで飛ばしすぎると残り3kmが苦しく、ペース配分がカギとなります。朝の箱根山中は冷え込みが厳しく、思わぬ腹痛やけいれんに見舞われることもあるので要注意です。

 

7区(21.3km)
激しい気温の差に油断禁物

9km過ぎから小さなアップダウンが続き、ペースがつかみにくく走りにくいコースです。山おろしの風で冷え込み、太陽が高くなるにつれて正面からの陽射しが強くなるため、気温の変化が一番大きく、油断すると思わぬ失速が起こりやすいです。

 

8区(21.4km)
追い風が体力を奪う

追い風が吹くと選手と追い風が同じスピードになって、無風の中走ることとなります。体感温度がさらに上がって選手たちの体力を奪うことになります。さらに湘南新道に入ってからのアップダウンを含む9kmにわたる上り坂も、上昇する気温とともにボディブローのように選手を苦しめることになります。

 

9区(23.1km)
大逆転の舞台になることもある

優勝争い、シード権争いの大逆転の舞台となることもあり、鶴見中継所では幾多ものドラマが生まれます。各チームの最終目標に向けて「攻め」か「抑え」かの戦略が展開されます。繰り上げスタート(1位から20分以上遅れた場合)を避けようとする選手の姿も見られます。

 

10区(23.0km)
9人がつないだたすきを胸に

1区とは異なり馬場先門から日本橋を経由するルートになっています。
大歓声の声援を受けながら、中央通り、日本橋を抜け、仲間が待つフィニッシュへ。「ここまで、みんなが頑張ってきたのだから」という「気負い」と気温の上昇により、思わぬアクシデント、逆転劇が起こることも多い最終区間です。シード権をめぐる争いは年々厳しさを増しています。

 

 

箱根駅伝はなぜ面白いの?

 

すっかりお正月の風物詩となり、多くの人々をテレビの前に釘付けにしている箱根駅伝。視聴率は毎年25%を維持しているそうです。

箱根駅伝の面白さはどこにあるのでしょうか?

 

1本のたすきを10区間、10人のランナーで繋いでいく、のはドラマチックです。一人で走っているけれどチームとして戦っています。

 

マラソンと違って、駅伝は「逆転」が起こる可能性が高いです。
マラソンはひとりで42.195kmを走り切ります。後半一気に逆転、というケースは稀でしょう。
その点、駅伝は選手が次々入れ替わるので、逆転も起こりやすいです。むしろ最初から最期までずっとトップを走りきるほうが稀でしょう。最期まで目が離せないです。

 

あと、コースの説明のところでも少し触れましたが、戦略性が高い点も駅伝の魅力なのでしょう。
2区は「花の2区」と言われ、距離が長く後半に登りがある屈指の難コースです。力のある選手に任されるでしょう。
5区は箱根の山を一気に駆け上るので、走力だけでなく上りに強い走り方、粘りのある選手が求められます。
6区は一気に山を下りおりますから、今度は下りに強い走りができる選手が求められます。
速い選手が揃えば勝利できるわけではなく、各区間ごとに、適性のある選手を配置する必要があります。
このようなオーダーを予想するのが楽しみ、という人も多いです。

 

大学駅伝は実業団の駅伝に比べるとレベルに差があります。でも、大学駅伝には期限があります。4年間でチームは完全に入れ替わってしまう訳で、その限られた時間の中で、どれだけチーム力を高められるか、先を見据えたチームづくりをしていくことができるか、を興味深く思う人も多いようです。毎年選手が入れ替わるので、ずっと王者でいつづけるのはとてもむずかしいことでしょうし。そういう点でも魅力なのだそうです。

 

 

箱根駅伝2018の予想

箱根駅伝2018の優勝校はどこでしょうか?

 

前回大会まで3連覇の青山学院大学?

出雲駅伝2017(2017年10月9日開催)の覇者 東海大学?

全日本大学駅伝2017(2017年11月5日開催)の覇者 神奈川大学?

 

この3大学の三つ巴の戦いになりそう、という声がもっぱらです。

 

 

まとめ

 

お正月に暇つぶし的に観ていた箱根駅伝ですが、調べてみるとなかなか奥が深いですね。

それぞれの区間で見どころもありますし、選手たち一人ひとりのドラマがあります。

今度からもっと楽しんで観れそうです。

 


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