冬は冷え性の人には特に辛い季節。その冷え性は血行不良がおおいに影響してます。血行不良は冷え性だけでなく、肩こり、不眠、薄毛や認知症も引き起こしてしまいます。ですから血行不良のために辛いのは冬だけでなく一年中。体調不良の原因となる血行不良はなるべく早く解決しちゃいましょ。血行不良をお金をかけずに解消する方法を調べてみました。
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目次
血行不良が冷え性を引き起こしてる
「冷え性で年中寒くて…」という人、多いですね。
冷え性の定義は?
冷え性の定義は難しいです。
ウィキペディアでは
「特に手や足の先などの四肢末端あるいは上腕部、大腿部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことである。」
となっています。
単なる寒がりではなくて、身体の一部が冷たい状態が「続く」症状なんですね。
冷え性は「血行不良」が原因
冷え性の原因はほとんどが血行の異常です。
運動不足で筋肉が減少
↓
心臓へ血液を戻すポンプの力が弱くなり血行不良
↓
各細胞に熱や栄養をうまく運べない
↓
冷え性
血管系に異常がある
(貧血・低血圧・動脈硬化など)
↓
血の巡りが悪く、血液がドロドロ
↓
代謝が落ちて老廃物を溜めこみやすくなる
↓
血液がさらにドロドロ
↓
血行が悪く身体が冷える
窮屈な服や極端な薄着
ハイヒールや窮屈なジーンズ
↓
寒さを感知するセンサーに異常が生じる
↓
体温調整がうまくできない
↓
冷え性や低体温を発症
ストレス
↓
自律神経失調症
↓
体温調節がうまくできない
↓
低体温症や冷え性
さらに重大な血行不良へ
血行不良が冷え性の原因なのですが、この冷え性がさらに重大な血行不良を引き起こすことになります。
例えば 血行が悪くなり、
腰が冷えると
↓
骨盤内がうっ血
↓
筋肉が固くなり
↓
骨盤に歪みが生じ
↓
肩・首のコリや頭痛
また、子宮や卵巣の機能低下
↓
月経困難症や不妊症
このような負の連鎖があるので、血行不良による冷えは早く改善すべきです。
そもそも 血行 とは?
血行とは、文字どおり「血液の流れ」のことです。
そして血液の役割は、体内の細胞が正常に機能するために必要な栄養素を運ぶコトです。
10kmの血管に元気でいてもらいたい
人間の身体には隅々まで血管が張り巡らされています。毛細血管のようなごく細い血管から大動脈のような太い血管まで全部をつなげるとなんと10kmにもなるそうです。
これだけの長さの血管が全身の各部位に必要な栄養を届けています。血行不良の箇所が生じないように「全身」をケアするのがだいじですね。
理想的な血行とは
理想的な血行とは…
血液の成分や血圧が正常値を保ち
その血液の通路である血管が、壁が丈夫でしなやかである
ことです。
血行不良と冷えと負のスパイラル
血行不良は何らかの原因で血液が流れにくくなって発生します。当然、この部位の臓器もダメージを受けます。
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冷えた血管は血管壁の弾力を失い固くなりやすいです。
さらに冷えると血液中の脂肪分が固まり血液をドロドロにします。
血が汚れて血行が悪い状態では全身の細胞に栄養素を届けることができなくなります。
免疫力・自己治癒力も低下して病気になりやすくなっていきます。「冷え」による血行不良はまさに「負のスパイラル」を生みます。
血行不良の影響はこんなトコにも
血管が身体中に張り巡らされているのですから、血行不良の影響は全身に及びます。
腰の冷えは骨盤のうっ血を招き、骨盤に歪みを生じさせます。それによって子宮の病気や不妊症も発症しやすくなります。
血行不良は体内の老廃物の代謝も低下させます。
お肌のターンオーバーもうまくいかなくなり、肌のトラブルが続出します。
年齢とともに深刻になっていく薄毛も血行が関連しています。
髪の元となる栄養成分は血行によって毛根部に運ばれます。血行が悪いと発毛に必要な栄養分が充分には頭皮に行き届かず毛髪が生えてこない…ということに。
さらに見過ごせないのが脳への影響。
血行不良が原因で脳の血管に血栓などが詰まると脳梗塞が多発します。脳梗塞といっても大きいものから小さいものまで様々あります。結果的に脳が破壊され脳機能が低下してしまいます。
冷えの解消で血行改善しましょ♪
血行不良の改善は「冷え」の改善からです。
「冷え」を改善するためにはまずは身体を温めましょう。
身体を温めて冷えが解消されれば脂肪を代謝する酵素の働きもUPします。滞っていた血行もスムーズになります。血行が改善すると、身体の隅々の細胞にも栄養や酸素が届くようになり、細胞の機能も蘇るでしょう。
いちばんカンタンな冷え性改善
「白湯(さゆ)」を飲みましょう。
50℃前後がいいですよ。
身体の内側から温めながら身体に必要な水分をチャージできます。
お茶やコーヒーも飲みたいですが、カフェインも入ってますしね。
せめて朝と夜だけでも温かいお湯で身体を温めましょう。
運動不足からの脱却
運動不足が血行不良の原因になります。
運動というよりは日々の意識をちょっと変えるだけですけど、取り入れてみましょう
椅子に座ったまま
足首をくるくる回す。
指で足首からふくらはぎをマッサージ。
ちょっと席を立ったついでに
つま先立ちでふくらはぎストレッチ
通勤や買物のとき
歩くペースをちょっとUP。
(「下半身を使って運動してるんだ!」という意識で)
身体を外側から温める
食事に気を使って身体の内側から温めることもだいじですが、身体を外側から温める工夫はカンタンです。
「首」と名の付く箇所は閉じましょう。
(首・手首・足首)
「お腹」には腹巻きを。
40℃前後の湯船に毎日浸かりましょう。
ストレスは上手に流す
ストレスが冷えを呼びます。ストレスをまったく0にすることは不可能です。ストレスを上手に受け流しましょう。
ストレスが血行不良を引き起こすメカニズムは…
イライラやストレスが溜まると身体は「戦闘モード」に入ります。
これは「交感神経優位」の状態です。
この時の身体は、いつでも戦えるように、血管は収縮し、血液は筋肉の方へたくさん流れ込んでいきます。
その分、内蔵への血液は減らされ、栄養や酸素の供給がおろそかになります。
この状態が長く続くと、結果的に身体は血行不良の状態が続いていることになります。するとさらに各種のホルモンや体温の調整にも支障が出てしまいます。
ストレスから冷え性にならないために
ビタミン・ミネラルを補給しましょう。
ストレス対抗ホルモンの分泌を促しましょう。
サプリメントを利用するのもいいですね。
ぬるめのお風呂で副交感神経を活発にしましょう。
質の良い睡眠をとりましょう。
・寝る前にTVやPCの画面は見ない
・ぬるめの湯船に浸かる
・ゆったりした音楽を聴く
・香りで気持ちを鎮める
(ラベンダー・カモミール・オレンジなど)
・深呼吸をゆっくり繰り返す
一日一度は太陽光を浴びましょう
目から太陽光が入るとセロトニンが増えます。
まとめ
血行不良は身体のいろいろな箇所に影響します。
最初は「冷え」「肩こり」「関節痛」「腰の痛み」「肌荒れ」…。それがさらに「高血圧」「動脈硬化」「心筋梗塞」などを引き起こすことも。
血行不良は東洋医学では「病気の一歩手前」の『未病』の状態。この段階で手を打っておけば重篤な病気を抱えずに暮らせます。毎日の冷え対策をちょっとだけ気にしてみましょう。