インフルエンザ予防接種、もう済ましましたか?
インフルエンザ予防接種の料金は病院によっていろいろ。それがとても不思議でした。でも「保険外診療」だから。病院の裁量で決められるいわゆる「自由診療」だから、なんですね。それにしても、どうしてそんなに差があるんでしょうね。ワクチンの中身に何か違いとかあるとか?ではないですよね。
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インフルエンザ予防接種の値段はなぜいろいろなの?
インフルエンザ予防接種の料金は病院によって違います。
安いに越したことはないけど、なぜ違いが出るのでしょうね。
インフルエンザ予防接種の料金はいくら?
インフルエンザ予防接種の料金は病院によって少しずつ違います。
2,000円~4,000円の辺りが多いようです。全国平均では3,524円です。
13歳未満の子どもは2回摂取が必要です。13歳未満の子どもの料金は、全国平均が、1回目2,702円、2回目2,379円となっています。中には2回目は無料というところもあります。
高齢者については、多くの自治体で補助があり、自己負担額が 0円や1,400円、1,600円などいろいろあります。
インフルエンザ予防接種の料金がいろいろなのは…
インフルエンザ予防接種は保険外診療です。ですから料金は病院が決めていいんです。…なるほど、とは思いますけど、でも、ワクチンの種類がいろいろ違うわけでもなさそうですし、その金額の違いはいったいどこから?とも思います。
インフルエンザ予防接種料金設定時に病院が思うこと
保険外診療だから病院が自由に料金を設定できるインフルエンザ予防接種。
2,000円だったり4,000円など病院により差があります。予防接種を受ける身としては安いほうがいいに決まってます。金額によって効果とか何か違いがあったりしてもおかしな話だとも思いますが、なぜにこんなに違うのか気になるところです。
安い金額を設定している病院の考え方としては…
「来院経験のない患者さんと接点を持てるチャンス」と考えて戦略的に安くしてる、ところもあるようです。
また、予防接種は本人だけでなく、地域社会にメリットのあるコト。地域医療貢献なので、多くの人が摂取を受けやすい価格にする、という考えのところもあるそうです。
低価格に設定している病院の工夫
インフルエンザ予防接種のコストダウンのために病院が工夫していることがいろいろあります。
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ワクチンの販売業者との価格交渉はもちろん、消毒綿を半分の大きさに切って使う、関わるスタッフの数を最小限に抑える、などの努力をしているそうです。
さらに、
インフルエンザ予防接種を集約するために…
専門外来を開設する
予約制にして時間帯を限定する
ロスを抑えるために…
注射液が余らないように予約人数を合わせる
偶数での接種を奨励する
細かい努力をしてくれてるんですね。
患者側がコストダウンについてできることは…
ドタキャンはロスを生みます。絶対にしないようにしましょう。
また、「正確で短時間での問診」がコストダウンに繋がります。
さらに、「熱があるのに接種を強く希望」したり「腕を出しにくい服や厚着で来院」も注意したい点ですね。
インフルエンザ予防接種って効果あるの?
インフルエンザ予防接種の効果がイマイチ明白じゃないから予防接種はしない、という人、そこそこいますが…
予防接種の効果は人によってさまざま
ワクチンの効果は免疫力によって変わります。免疫力の低い人「小さな子供」や「高齢者」には効果が低くなりがちです。大人でも免疫力が低下しているときは効果が下がります。過労・ストレス・睡眠不足の生活の人は要注意です。
ウィルスの種類によって効果はさまざま
ワクチンは特定のウィルスを狙って作られます。予測した種類が外れる場合もありますし、ウィルスが変異する可能性もあります。そういう場合は効果は低くなります。
予防接種の「効果」は3つある
インフルエンザ予防接種の効果には
「かからない効果(発症予防)」はもちろんですが
それ以外にもあります。
「かかっても症状が重くならない効果(重症化予防)」
インフルエンザは死亡に至ることもある病です。予防接種していなかったら、かなり重症になり、もしかしたら最悪死に至るかもしれないのです。
「流行を抑える効果」
地域社会や学校・職場での集団感染の予防になります。予防接種をしていると感染ルートを減らせ、感染拡大スピードを大幅に抑えられます。少なくともパンデミックを防ぐことができます。家族や友人を守ることになります。
ワクチンが不足するってホント?
2017年から2018年にかけての冬に、インフルエンザのワクチンが不足するかも?と話題になりました。
ワクチンが不足するかも?となった原因
当初、より効果のあるワクチンを導入しようと生産を開始したのですが、それがうまくいかず、作り方を途中で切り替えました。そのために製造スケジュールが1か月程度遅れてしまいました。
その結果、予防接種のピーク時に一時的にワクチンの供給が追いつかない事態が予想されました。
ワクチン不足かも?の対策は?
そこで厚生労働省はワクチンの効果的な使い方を検討して、ワクチンの2回接種の対象は13歳未満までとし、「13歳以上は1回接種が原則」ということとしました。
13歳未満は2回打つ方が効果が高まりますが、13歳以上は1回接種でも2回接種でも効果は変わらない、というデータがあるようです。
ワクチン不足かも?に私たちはどうする
一時期、品薄な時期が発生するものの、最終的なワクチンの生産量は充分な量を生産する予定でいるそうです。
不足が心配だから、と焦って複数の病院に予約を入れたりしないようにしましょう。
予防接種をした場合でも、うがいや手洗いなど基本的なインフルエンザ対策をしっかり行い、インフルエンザから自分の身を守りましょう
まとめ
インフルエンザ予防接種の料金は病院によってさまざまです。
かかりつけ医院のある人は、そこで接種してもらうのが安心でしょう。
でも、かかりつけ医院が特に決まっていない人は、この機会に自分と相性がよさそうな病院を探すのもいいかもしれません。
予防接種がきっかけで、本人が知らなかった病気が発見されることもあるそうです。予防接種の問診や診察で命が救われるかもしれませんよ。