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自分の寿命を自分では決められません。今は「人生100年時代」と言われます。100歳まで生きなきゃならないかもしれません。これまでの80歳寿命よりも長い100歳を生きるには、それなりの考え方の転換が必要で、そのために「無形資産」を持つといいよ、と経済学者が言ってます。いったい何のこと?



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当ブログは『ハッピーなエンディングをめざして、気になるあれこれをすっきりさせるブログ』なんですけど、今回は「終わり方」ではなく「生き方」について勉強しました。

 

 

「人生100年時代のサバイバル術」を見ました

Eテレの番組「オイコノミア」のある日の放送のタイトルです。

このタイトルが気になってしっかり見てしまいました。

当ブログは「人生の終わりに向けて不安を解消するブログ」なんですが、未だすぐには人生を終われないかも?という不安もある訳です。

老後資金不足の不安はかなり大きくて…だから気になったのです。

万が一、100歳などという長生きをしてしまったときに、預貯金が不安な私に、何か救われる方法があるのかな?と期待しました。

 

 

引退年齢が引き上がるということ

番組の概要を説明しますね。

まず、気になったのは、これです。

「人生100年時代は、引退年齢が80代になるだろう」

 

人生100年時代と言われても、100歳まで安心して生きられる金額を貯金するのは大変です。

 

寿命が伸びる ということは

①生活水準を下げる か
②より多く働く   か

どちらかになっちゃいます。

 

人生80年はこんなカンジ

 

でも人生100年になったら…
このどちらかですね。

<引退が60歳なら>

 

<引退が80歳なら>

 

※イギリスの経済学者が、「今後、引退年齢は80代になっていくだろう」と言っているそうです。

にわかには信じにくい…

けど、よく時代劇で信長が「人間五十年~」と舞い唄うシーンがありますよね。当時の寿命はもっと短かったかもしれませんが、その当時に、人生80年だなんて想像できなかったでしょう。60~65歳で働いているのがスゴイことに思うでしょう。

それと同じように今は「定年が80代」って信じがたいけど、いずれその方向になっていくよ、と言われれば、「そうかも」と、納得しちゃいます。

 

 

「無形資産」という考え方

次に番組で示していたのは「無形資産」を考えよう、という点でした。

 

寿命が伸びて、定年も伸びて、長く働くようになると、どんなことがあるでしょうか?

もしかしたら働く期間が、会社の寿命よりも長くなる可能性もあります。

人工知能や技術革新が進み、仕事の内容が変わっていきます。常に新しいことを覚える必要があります。

長く働くためには健康の維持が必要です。

これを同時に備えるのは大変なことですね。

 

ここから「無形資産」を持とう、という話になるのです。

 

無形資産とは

無形資産とは…「有形資産」の反対です。「有形資産」は、現金や不動産など形のある資産のことです。

 

「無形資産」とは…

形のない、お金で売買できない資産のことです。
長期的には利益をもたらすものであり、人生100年時代にはこれが欠かせない、というのです。

 

無形資産には3種類あって、それぞれのチェック項目が紹介されました。

 

A 「生産性資産」

仕事につながるスキルや人脈など金銭的な所得を生み出す能力

チェック①
長年かけて身につけてきたスキルや知識がある?

チェック②
仕事仲間や仕事に関する人脈がある?

チェック③
自分を知らない人にも伝わる評判を得ている?

 

B 活力資産

家族や友人との良好な関係。
健康や幸福感など活力の源となるもの。

チェック①
健康だ?

チェック②
友人がいる?

チェック③
家族と良好な関係だ

 

 

C 変身資産

柔軟性や勇気、自己分析力など、変化に対応するための能力。
失敗を恐れずに行動を起こすことが良い結果を生む、と考えられている。

チェック①
自分のできること、好きなことを知っている?

チェック②
新しい情報を得られる多様性に富んだ人間関係がある?

チェック③
新しい経験に積極的な姿勢だ?



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「今までやってきたことがダメになってきたときに、また自分の価値を高めて売りに出すことが必要」で、「誰もやっていない独占力がある状態になると、相場がないので高く売ることができる」と経済学者は言っていました。

 

この3つの無形資産は連動しているし、3つを全部一時期に持つ必要はない、とも言っていました。

でも、3つともバランスよく持っていると、いくつになってもイキイキとやっていけるんですよ、と。

 

 

 

ここで、紹介されたのが若宮正子さん。
『 hinadan(ひな壇)』という スマートフォン向けゲームアプリを開発した81歳の最年長プログラマーです。

「お年寄りが若者に負けないゲームを」いちからプログラミングを学び、半年かけてゲームアプリを完成させたのだそうです。

若宮さん曰く

「定年後はロスタイムではなく”本番”です。」
「80’の冒険です。どの世代でも冒険ですよ」…。

こちらの記事が参考になりますよ。
→→ついに国連で講演へ!82歳プログラマーが語る「100年時代の思考法」「人生は風見鶏でいい」

 

 

無形資産を手に入れるには

必要なものは…時間と意志力

無形資産は、いつまでも働き続けられる原動力です。

無形資産は、お金がなくても手に入れられる資産です。
でも、手に入れるには「時間」と「意志力」が必要です。と、番組で経済学者が言います。

確かに前述の若宮さんも、60歳定年後からパソコンをさわり始め、いろんな無形資産を増やしながら、ついに81歳でアプリを完成させたんですからね。
まさに「時間」と「意志力」の賜物ですね。

 

ということは…カンレキのおひとりさまの私にだって、今からコツコツやっていけばそれなりの無形資産の形成ができるかも??ちょっとよく考えてみよ、と思った次第です。

 

(……お利口さんふうに書くとそうなんですけど実はちょっと歪んだ思いもあったりします。

若宮さんはすごい人だと思います。素直に。でも「もともと地頭のいい人だから、だよね」とも思ってしまいます。

ごくごく平均値の脳の凡人の、カンレキの、この歳まで生ぬるく生きてきた自分が、いまさらちょっと心を入れ替えたくらいで人生が変わるなんてはずがない、とも思ってます。「これまでがこれまで」だから今に至ってんだから…みたいな気持ち。

でも、これを書いちゃうとブログの流れが整わないし、いちおうお利口さんふうな文章をここへ置くことにしましたm(__)m……)

 

働きながら無形資産を手に入れる方法

この「無形資産」の形成を、定年後に考え始めるのではなく、働きながら無形資産を作る方法についても話が進みました。

「副業」のススメです。

 

「副業」って、これまではどちらかというと否定的に考えられてきましたよね。

多くの会社の就業規則には「許可なく他の会社等の業務に従事しない」という項目があります。

この就業規則は、厚生労働省のホームページにある「モデル就業規則」を元に各会社が作成しています。

この「モデル就業規則」が2018年度の改正案で変わるようです。

「勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」と。

 

厚労省が示しているひな型ですから、やはり多くの会社はその方向へ自社の就業規則を変更していくと思われます。

 

<副業は会社側にもメリットがある>

副業を薦める目的は何なのでしょう。

一番は、イノベーションを促進して、生産性を高める点、なのだそうです。
(イノベーションとは:新機軸。革新。新しい方法,仕組み,習慣などを導入すること)
複数の企業で働いた方が生産性が高くなるのだそうです。

副業を解禁することで、まず、社員が自立するそうです。会社というブランドがない自分のスキルを見つめ直すことになるからだそうです。

そして社員が会社を辞めることなく他のことを経験できるのは会社にとってもメリット。その副業関連の事業との関連を見つけられることも多くなるそうです。

副業解禁には、雇用保険や社会保険の支払い等の課題もあります。でも、優秀な人材を確保するためには「新しい働きやすい環境」を整備する必要がある、と企業は考えているそうです。

 

 

「範囲の経済」で無形資産を形成

無形資産の形成のために副業を考える時、2つのポイントがあるそうです。

① お金にあまりこだわらない方がいい。

② 自分の手持ちの能力を生かすことがだいじ。
※共通の資源や技術をベースに生産するものの種類を増やすことを「範囲の経済」と経済学では言うそうです。

 

 

「寿命が長くなる」ということは…

ゆくゆくは私たちの資源が増える、ということになるんですよ、と番組の経済学者は最期を結んでいました。

 

「副業」と「複業」とあると思うんです。

副業というと、…あくまで本業の片手間に行う、所得補てんを目的としたサブ的な仕事のイメージ。

複業は…業種の異なる複数の仕事を、どちらも本業として兼務するような働き方。どちらが本業か明確に区別できないような時に使われます。

 

番組では、入り口は「副業」だったと思うのですが「複業」の意識も説明していたと思います。

「副業」よりも「複業」の方が楽しそうですし、「二刀流」のイメージでいいですよね。

 

まとめ

これまでも定年後の生き方として、ボランティアに参加していく方向がありました。現役時代のスキルを生かした分野で、そのスキルで社会に貢献…という姿勢の人が多かったと思います。

今回の話は、これまでに習得したスキルを使う点は変わらないけど、単純にボランティアでよし、とするんじゃなく、そのスキルで自分の経済を賄うことを考える、という点が違うのかな?と思いました。

さらに、その無形資産の蓄積は、定年や引退をきっかけに始めるのではなく、若い時から、別のスキルを少しづつ広げて習得していく。

そうやって無形資産をより多く持つようにしたら、人生100年が楽しいものになる、ということなのでしょうね。

現役の頃、せめて40代くらいにこの意識を知りたかったなぁ。これからの人たちは羨ましいなぁ。

自分の年齢を若く戻せたらいいけどそんなの不可能。この歳だけど今からできることするか?ということでしょうね。

今の自分に「あと20年働け」と言うのなら何をして働くのか、という質問。

 

カンレキってこれまでは「引退」の年齢だったけど、考えようではまだまだこれから資産づくりが可能な年齢ってこと。

エンディングも考えるけど、寿命は自分では決められないので、「迷わない、より良い人生100年時代」について考えるのもアリ、だと思うのです…。(^^)v

 

 

 


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