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ちょっと前まではお祭りではなかったと思うのですが「ハロウィン」。
もともと日本の歳時記にはなかったのに、最近では毎年若者を中心にとてもスゴイお祭りになってますね。仮装してディズニーランドへ行ったり、どこのお店にもハロウィンのディスプレイがしてあったり。

この騒ぎは、バレンタインのチョコレートと一緒で、いろんな業者とかがお祭り騒ぎにしてたくさん儲けよう、ってあれこれ画策して、そこにうまく乗せられてるんじゃないの?などと身も蓋もない冷めた感覚で私は眺めてしまいますけど…。
でもこれは、一緒に騒ごう、なんて誘ってくれる人もなくて「取り残された感」に焦る還暦のおひとりさまのヒガミ?でしょうかね。



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そもそもハロウィンってどんな意味があるのかも知りませんでしたし。
ここ数年のにわかキリスト教徒が何かお祭りを日本に持ち込んだのかな?程度に思っていましたが、この際、よく調べてみることにしました。

そもそもハロウィンって何?いつ?

Wikipediaによるとハロウィンとは

『ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe’en)とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。』

ハロウィンはもともとはヨーロッパの古代ケルト人のお祭りでした。
ケルト人の1年の終わりは10月31日。日本でいうと大晦日のことになります。その日は亡くなった人の霊が家族を訪ねてくるという日だそうです。日本のお盆みたいですね。

この時期は、あの世とこの世を隔てている「門」が開いて、霊が行き来できるようになると信じられています。
でも、そのときに死んでしまった親族の霊とは別に、悪霊とかも現世に来てしまうんですって。そういう悪霊さんたちには穏便に立ち去ってもらいたいから「トリック・オア・トリート」なんですよね。



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あのカボチャは何?

ハロウィンというと必ず見るのがあのカボチャ。
黄色いカボチャをくり抜いて、おばけの顔にして中にろうそくの火をともしてるあれは「ジャック・オー・ランタン」Jack-o-lantern(ランタン持ちの男)と呼ばれます。

こんないわれがあります。

悪賢い遊び人ジャックが悪魔をだまし、「死んでも地獄に落ちない」という契約を取り付けた。でも、死後、生前の行いが悪いので天国へ行くことも拒否された。天国へも地獄へも行くことができず、ジャックはあの世とこの世の狭間をさまよい続けることに。暗い暗いその道中を照らすために与えられた火を、ジャックはカブの中に入れて提灯を作った…

カブの提灯は、亡くなった方の魂のシンボルになったんですね。

その話がアメリカへ伝わったのち、アメリカではカブではなく、生産量の多いカボチャが使われるようになったそうです。

Trick or Treatの由来は?

「Trick or Treat」
ハロウィンで使われる有名なセリフですね。
「お菓子をくれなきゃいたずらするよ」

でも、ホントは
「Treat me or i’ll trick you」
「私をTreatしなさい。さもなくばあなたをTrickするぞ」って意味。

これって子どもが言うことになってるけど、もともとは違うようです。

1年に1回限りのあの世とこの世の「門」から親族の霊と一緒にやってきた悪霊たちが言っているのです。

「ここで我々をもてなさなければ、次の1年間、お前たちを困らせるぞ」

もちろん家人たちは早く悪霊たちに立ち去ってもらいたいから、もてなそうとしてお菓子を配ることになるのです。
おもてなしをして早く立ち去ってもらった、ということです。

「Trick」は子どもが言う分にはせいぜい「いたずら」程度ですからね。
子どもが言うってちょうどいいんですよね。

 

ハロウィンで仮装するのはなぜ?

この世をさまよい歩き悪さをする魔物を恐れて、魔物と同じ格好をして「同じ魔物ですよ。人間ではなく仲間ですよ」とアピールして難を逃れようとする、コレが仮装の始まりです。
魔物に魂を取られないように、人間が魔物の格好をして防ぐんですね。

だから、ハロウィンの仮装には「恐ろしい」ものが多いんですね。
幽霊・魔女・コウモリ・悪魔・黒猫・ゾンビ・ドラキュラ・狼男・フランケンシュタイン…。

でも、最近は、スパイダーマンやバットマン、映画のキャラクターとか何でもあり、になってきてますけどね。

日本のハロウィンは?

こどもたちが「トリック・オア・トリート」と言いながらお菓子をおねだり…なんて可愛らしいイベントでしょう。

でも、日本のハロウィンって、大人たちがコスプレして騒いで楽しむのがハロウィン、というイメージがありませんか?
商魂たくましいお菓子メーカーをはじめ、テーマパークなどの戦略に乗せられてるだけ、な感が否めないです。

その結果、パレードで大騒ぎして、DJポリスの出動や、ゴミの片づけ放置や、着替え場所の緊急設置など、問題なことばかり報道されるので、自分にはハロウィンについてすごくマイナスなイメージが残ってしまいました。

でも、報道されていないけど、実は子どもたち向けのほのぼのしたハロウィンが、街のあちこちで楽しまれているのだ、と思いたいです。

もし、子どもたちがわが家に来てくれたら…
「Happy Halloween!」と言ってお菓子をあげてもいいけど、お菓子を渡さずに「Treat!」って言ったら、どんないたずらをされるのか見てみたいですね。

 


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