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こんにちは!はっぴぃです。「遺品整理」は、遺った人たちに手間をかけさせちゃうから、終活意識の高いおひとりさまの私(笑)としては「生前整理」にしっかり取り組みたいところです。最近では「老前整理」という老いる前の体力のあるうちの整理が注目されています。その心得をひもときます。



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遺品整理はタイヘンなんです

亡くなった人の遺品を片付ける「遺品整理」。遺品が多いからたいへんなのはもちろんですけど、思い出の品を整理するって辛いですよね。

つれあいを失くした親は遺品整理になかなか向き合えない

親の片方が亡くなった後、一人暮らしにはさせておけない、と、子どもが同居を計画。でも、空き部屋はない。だから同居の前に多すぎる荷物を減らして1部屋を作り出さないと、となります。

でも、遺された親は、思い出の品を整理する気持ちにはなかなかなれません。葬儀の直後はもちろん、三回忌でもまだまだ、七回忌を迎える頃には何とか…と思えるのは子どもの言い分かもしれません。心の整理ができるのはもっともっと時間がかかります。

子どもから「遺品整理」とは言い出せず、とりあえず全てを1箇所に詰め込んで1部屋を確保する、ことになる家も多いのではないでしょうか。

遺品整理は心の整理でもあるんです。そうそう簡単にできることではないんでしょうね。

 

 生前に話しておくことが、遺された人の辛さを減らせる

生前整理をしたらいい、と思いつつも、ある日突然「その日」が来てしまうこともあります。

お墓について、葬儀についてなど、終活関連をいろいろ決めている人もいると思います。家財についても最期はどうしたいのかをあらかじめ話しておくといいですね。

ある日突然遺された人は、「捨てたら故人が悲しむかも?」なども考えます。「捨てる」を選ぶのは辛いものです。

捨てるものとそうでないもの、を生前に伝えていれば、遺された人の辛さを少し減らせます。

遺品整理をプロに頼むと…

遺品整理を業者に依頼するとどれくらいかかるのでしょう。

 

「自分では整理できない」「親が遠方で暮らしていた」などの事情で遺品整理をプロに依頼するケースは多いそうです。

2016年11月からの1年間に受注した遺品整理などについてのアンケートがあります。一般社団法人「家財整理相談窓口」が加盟事業者を対象に実施しました。

平均額は
遺品整理…214,000円
生前整理…207,000円
孤独死など特殊清掃…プラス161,000円

実際は料金は案件ごとに変動があるようです。事前にある程度片付けてある場合は料金が安くなるケースもあるようです。少しずつでも整理して量を減らしてから業者に依頼した方がいいですね。

 

ただ、業者とのトラブルもあるようです。ですから、見積もりは複数の業者からとった方がいいですし、身元がはっきりしていて連絡先がわかる相手に依頼するのがいいですよ。

①何を依頼したいのかを明確にして
②複数の業者から見積を書面でもらいましょう。
③内容や金額を把握してから契約書を交わしましょう。
④契約の時は複数人で対応しましょう。業者側が大人数で威嚇するケースもあるそうです。
⑤キャンセル料について、いつから、いくら、かかるのかも必ず確認しましょう。



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生前整理はどこから始める?

自分の死後は、遺った人に遺品整理をさせて手を煩わせたり悩ませたり、辛い時間を過ごしてもらいたくないです。自分の身の回りのものは自分で元気なうちに片付ける「生前整理」。それがいちばん、とは思うものの…何から始めたらいいのやら…。

コツは「4分類」と「8秒」

生前整理のポイントは、4つに分類するといいそうです。
「8秒間で結論」「4つに分類」で進めます。

「要る」「要らない」の二択では決められないことはしばしば。

 

 

ですから、あと2つ『迷い』と『移動(思い出)』を足します。

『迷い』はすぐに判断がつかない物。8秒間考えて「要る」「要らない」の結論が出せない物はここに。そして半年後、もう一度あらためて見直します。

『移動(思い出)』は、「思い出」として残す物、もしくは他の部屋に移動させる物です。

 

この仕分け方は、「迷い」が多くなりそうだけど、でも、確実に「不要」もたくさん出てくると思います。

リサイクル業者を利用するのもいいですね。自分が「不要」と判断した物は、しまいこんで存在を忘れられちゃうよりも、どこかの誰かに役立ててもらえるのなら、その物も喜びますよね。

 

「捨てる」じゃなくて「手放す」と言おう

親の家を片付ける場合、ついついこちらのペースで言葉をぶつけてしまいそうです。「これって要らないんじゃない?」「早く片付けて!」「死んだら片付けるのはこっち。早く片付けて」などと。

う~ん、私も母に同じような言葉を投げつけてたっけ。いかんなぁ。

この世代の人たちは、物を「捨てる」なんてできない、と思ってる人が多いです。「捨てる」じゃなくて「手放す」っていう言葉の方が抵抗がないかもしれないですね。

 

「ベストショットアルバム」で写真を整理

親の家の整理をするとおそらく写真が山のように出てきます。

「ベストショットアルバム」を作っちゃうのがいいそうです。

約100枚くらいに写真を厳選しましょう。厳選するときのテーマは「輝いていた自分」。

その約100枚をアルバムに収めます。写真それぞれにいつのどんな場面なのか説明を足しておきます。

この「ベストショットアルバム」を見ることで、輝いていた過去の自分から勇気をもらえることもあるでしょう。

それに、ゆくゆくは親が介護が必要になった時、もし施設や専門の介護してくれる人にお世話をお願いするときにはそのアルバムを見てもらうといいそうです。長い人生を生きてきた「尊厳ある一人の人間」ということが伝えられるんですね。

 

「老前整理」を40代50代から

「生前整理」をすることは、単なる片付けではなく、人生を振り返り、これからの生き方を考えるための手段、になります。

生前整理の最終型は
「みかん箱1個分の思い出箱」。

これなら仮に介護施設に入ることになっても持っていけますね。

 

生前整理を始めるタイミング

生前整理はけっこうエネルギーが必要です。片付けるという体力ももちろんですけど、「心のエネルギー」も必要なんじゃないでしょうか。

物は思い出とともにあるので、物を整理するのって、人生を振り返リ、今後の人生をどう生きるのか、を考える作業になる訳で…人生の棚卸し作業的なことを行う訳で…。

けっこうしんどいでしょうねぇ。

こういうしんどい作業は老いてしまうとエネルギー不足で余計に億劫になっちゃいますよね。

それを後回しにして、後々誰かにたのんでやってもらうか?さらに、死後の遺品整理でまた誰かの手を煩わせることにも…。

自分が元気なうちに、自分の手で「老前整理」が必要なんじゃないでしょうか?

実はこれは「くらしかる」代表の坂岡洋子さんが語っていることなんです。

 

老前整理の心得5か条

1 一度に片付けようとしない

2 最初から完璧を目指さない

3 家族のモノには手を出さない

4 片付けの前に収納容器を買わない

5 「使える」と「使う」は違う

・一度で片付けてしまうのはとても無理です。少しずつ、例えば「今日は食器棚だけ片付け」「やるのは週末だけ」etc…。
ひとつすっきりすると、次も片付けたくなるでしょう。結局1~2年かかってもOK、そんなつもりで取り組みましょう。それなら何とかなりそうですよね。

・整理は「物を減らす」ことが目標です。不要品なのに収納箱へ入れちゃうと減りません。新たな収納容器は不要ですね。

・家族でも価値観はそれぞれ。要不要の判断もそれぞれ。誰かの整理に意見したりすると、それまでの良好な関係が微妙な関係になったりすることも。自分の持ち物の整理に専念しましょう。

・「使えるモノ」であっても「使わないモノ」。これらにはルールを設定しましょう。例えば「2年間使わなかったら処分する」など。

まとめ

遺品整理は遺された人に迷惑かけちゃうから避けたいです。生前整理をやっておきたいけど、自分が元気なうちに始めないと、身体が動きにくくなったり、認知症になってしまったら自分ではなかなかできません。
「老前整理」…老いる前の整理がやはりだいじです。体力があるうちに物を整理することです。思い出とともにあるモノを整理することで、人生を振り返り、これからの人生を考えることになります。
難しいのは「まだ使える」でも実際は使っていないモノ。それを処分する、手放すのが忍びない気もします。でも、そのモノが、もはやそういう分類なのだ、と認識するコト自体がまず一歩なんじゃない?と私は思うのです。

 


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